human in book bouquet

司書資格を活かせる仕事を探していきます。

退廃から遠く離れて ─ 『根をもつこと』を読んで

『根をもつこと』(シモーヌ・ヴェーユ)を、いちおう読了しました。 時間切れという面もありますが(おそらく日が変わりたての今日が返却日)、 読みたいと思った部分である第一部と第三部はひととおり読みました。根をもつこと作者: シモーヌヴェーユ,Simo…

零の禅、思惟の啓蒙、メカニスムの持続

森博嗣のVoid Shaperシリーズはいま二作目を読んでいます。 (タイトルの"blood"、"scooper"に、装幀が"bamboo"です)ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper ヴォイド・シェイパ作者: 森博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2013/04/26メディア: Kin…

水抜きに関する事前メモ

以下は、備忘録です。 予報では、今週末に岩手(盛岡)で雪が降るようです。 最低気温は-1℃。 水道管の水抜きがそろそろ気になってきたので調べてみると、 外気温が-4℃くらいが凍結し始めの目安だそうです。やり方は水抜き・湯抜きがあって、手順がいくつか…

なぜ魔法陣は二次元か

「魔法"陣"なんだから、そりゃ二次元だろう」という話ではなくてですね…本記事はひとつ前↓の副産物です。 結果的にSF的現象の論理的考察になりました。 cheechoff.hatenadiary.jp 先に、あるものに対するカテゴリの関連づけによって、 所属カテゴリとは別の…

連想の契機、四次元の意識空間

『博士、質問があります!』(森博嗣)に、SFのテーマで4次元の解説があって、 その中に「厚さ方向にだんだんと表情を変える金太郎飴」という例があります。 二次元空間にいる人(たとえば紙に描かれた人)が、 空間を通過するその金太郎飴を見ると、 たとえ…

感情における規則性の生命について

本記事もここ最近の投稿内容と関連します。 抜粋部(ウルリヒの発言です)から、 「壁と卵のメタファ」(@村上春樹)についてまず連想しました。 すなわち、システムと個人について。以下、話のスケールがかなり雑です。 「非常に多くの人たちが科学を非難…

moving motivation

抜粋を足がかりに、前の続きです。 象徴、役割、無名性、と、人間関係、それから、 肩書き(これについてはまた後で抜粋するかも)などについて。 余談、その三、あるいは、答え、その四──だから、歴史の道は、一度突かれると一定の軌道をとって進む玉突の玉…

「身の丈の必要」を探る思想について

前の続きです。 無名性、象徴、役割、そういったものに関して。 そして新たなトピックとして、自給に関して。 × × ×kurahate22.hatenablog.com自給について、いろいろな表現が試みられたturumuraさんの記事のなかで、 いくつか、僕に合うものがありました(…

灯台守の無名性について

灯台守、センチネル、ゲートキーパ。 これも非常に興味のあるテーマです。 鳥検番はペラル山脈にあるシシナン山のふもとに住んでいた。鳥はそのペラル山脈を越えてやってくる。鳥検番は、そういう鳥を動かし、気象を左右する力があると言われ、町の人々から…

「意識を伴う生態系」について

調和 、あるいは、 秩序 について。あるいは、 生態系 について。具体的には、 一人の中の生態系 について。 × × × 「下手な本を読むと体を壊す」──このことから敷延[ママ]して、「悪い影響力を批判なしに受け入れていると、いつか"しゃべる"という機能に障…

別の次元の「つきあい」、もう一つのフィルタ ─ ある関係の始終についての演繹的思考 (3)

──ねえ。人って不思議なものね。生きている間は、ほとんど忘れていたのに、死んでから初めて始まる人間関係っていうものがあるのね。 ──海里のこと? ──まあね。あなただから言うけど、その人が死んでくれて初めて、その人をトータルな「人間」として、全人…

梨木香歩と橋本治と「物語」

以前に「併読リンク*1」というタグを作って、 そういうタグを作ったからこのテーマが書きにくくなった、 ということについて書きましたが、 その理由を「"併読リンク"という現象が自然発火的でなくなる」と書いて、 それはそうかもしれないがそれは根本原因…

シモーヌ・ヴェーユと岡潔と「渾身系」

長いまえおきですが、まず花巻近隣の公共図書館について。 司書講習の後半くらいから、図書館めぐりをしていました。 車があったので、高速を使って市外へも行きました。 東北の有名どころとしては、南相馬、川崎村、一関へ行きました。 岩手県外ではあと、…

岡潔と安西水丸の共通点

まさかこの二人がつながるとは。 好きな画家は大観と久隅守景、外国ならゴッホ、ラプラードなどである。 (…) 守景のは実物は見ていないが、ある画家から新聞に出ていた写真版の「夕顔欄」を見せられて好きになった。この絵には半裸の夫婦よりも、それを見…

人への興味、「突き抜けたニヒリズム」 ─ ある関係の始終についての変転的思考 (1)

マティは、ぼうっとした顔をして、三本脚の腰掛に座っていた。屠ったばかりのヤギの皮をああいう形に組んだ木の杭に被せておくと椅子になるんだぜ、どんどん固くなっていくんだ、と三原が傍らでどうでもいいようなことを囁いた。そこに座っている人間より、…

道徳の動特性、夢の責任 ─ ある関係の始終についての演繹的思考 (2)

それゆえ、これを認識すれば、もはや道徳の規範を固定した不動の規則とはみなさず、その更新のために働くことを絶えず人間に要求する動的な均衡とみなすようになる。無意識に獲得される反復の傾向を個人の性格のせいにして、その性格に反復の責任を取らせた…

「横文字」的現象について(ホントなんだっけな…)

一つ前の記事を書いてる途中なんですが、 (途中でもう投稿しちゃいましたが) 「タイムリー」の話になったので寄り道します。 今日偶然読み始めた『ゲド戦記』(ル・グウィンの原作小説の方)もそうなんですが、 なにかの節目にそれとなく読む文章が非常に…

『特性のない男Ⅰ』を読んで (2)

前回の続きです。 だが興奮状態や興奮した行為の状態にあっても、彼の態度は情熱的であると同時に無関心だったのである。彼はかなりいろいろな経験をしてきたし、かならずしも自分には意味のないことでも、それが彼の行動意欲を刺戟さえすれば、いつでも身を…

『孤独の価値』(森博嗣)を読んで

孤独の価値 (幻冬舎新書)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/11/27メディア: 新書この商品を含むブログ (13件) を見る以下、抜粋とコメント。 小説を呼んだり、ドラマを見たり、といったフィクションの世界に浸ることもできるし、また、現実を…

記憶の供養、「観念の遊戯」でない知性 ─ ある関係の始終についての演繹的思考 (1)

と、言いましたが、やはり書かねばならないようです*1。ではまず、たぶん、そのまえおきから。 × × × 何かについて述べた意見を人がよく聞いてくれそうになったり、書物を書いてよく売れたりしたときに、朝ふと目がさめて自分のいっていることに不安を感じる…

『特性のない男Ⅰ』を読んで (1)

『ムージル著作集 特性のない男Ⅰ』を読了しました。 面白い。 引き続き第2巻も図書館で借りて読むつもりです。 以下、抜粋とコメント、下線と太字は引用者。ムージル著作集 第1巻 特性のない男 1作者: R.ムージル,Robert Musil,加藤二郎出版社/メーカー: 松…

漸く落ち着いて

前に書いた「流れ」についてですが、 これには乗らないことになりました。 まあ、しかたないですね。この件についての感想は、 「自分もまっとうに成長したなあ」 という一言だけにしておきます。 × × ×今日偶然読み始めた『ゲド戦記』(ル・グウィンの原作…

夏秋と彼岸

『The Void Shaper』(MORI Hiroshi)を数日前に読了して、 その数日前に読んだ箇所が発見で、 しばらく寝る前に考えるなり思うなりしていたのですが、 昨日と今日の起きがけ(といっても時間は長いですが)に感じたことを 書いておこうと思います。抜粋した…

過活動、資格取得、冬支度

近況です。 × × ×体調を崩しました。 風邪でしょうか。原因ははっきりしていて、無理がたたりました。 講習が終わってからボルダリングに行く時間が早くなり、 それでいて終わる時間が講習中と変わらない。 という日々をやはり週3で続けていて、 今週はその…

カーヴァー詩集『水と水とが出会うところ』

読了しました。 音読しました。 何度もかけて。 噛み締めるように。お気に入りのタイトルをメモしておきます。 今の僕の感覚に、なぜだかわからないがぴったり合うもの。今だけの出会い。 今だけの記憶。 記憶にはけっしてなり得ない記憶。「パイプ」 「電波…

星野青年と大島さんの対話より

それそのものではなく、 それがもたらしたものごとに目を向ける。 それとともにある時も、 それがそばにはいない時も、 それとの出会いをことほぎながら、 変わり続けるために。 「じゃあひとつ訊きたいんだけどさ、音楽には人を変えてしまう力ってのがある…

一億総「ナカタさん」説

4ヶ月くらい前から再読している『海辺のカフカ』(村上春樹)がまだ読中で、そんな中久しぶりに自分が昔書いた書評もどきを読んでいて閃いたのでその内容をタイトルに込めました。カフカを読みながら「今の僕ってナカタさんみたいだなあ」と思っていたんです…

南相馬市立図書館と「成長する有機体」

近隣の図書館めぐりをしています。昨日は講習を受けた仲間と一緒に車で南相馬市立図書館へ行ってきました。 岩手から、宮城を横切って福島まで。 その途中、仮設の名取市図書館にも寄りました。 名取では館長と、南相馬では係長(主任?)と話をすることがで…

図書館員と「可能性の感覚」

一段落して、読書生活を再開し、またこれまでを振り返ったりしています。大した文章ではないですが、講習の応募のために書いた文章を載せます。 私は大学院を出てから去年の9月末まで6年半、神奈川県の○○○で働きました。それから約半年の準備期間を経て、…

司書講習が終わって

7/18に始まった2ヶ月超にわたる司書講習がつい3日前(9/21)に終わりを迎えました。ボルダリングのおかげで体調不良もなく全出席で、4日ごとのテストもほどほどにできて、おそらくは単位を1つも落とさず、資格取得できているはずです。 週6日で大学に通っ…