human in book bouquet

読書を通じて「身体へ向かう思考」を展開していきます。

香川県に入りました

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写真上は66番雲辺寺にある五百羅漢像です。とても精緻に作られていて、目線を肌に感じるくらいです。右の人はラサール石井に似てるような。

昨日から下駄が新しくなったのと昨日から今朝にかけての雨の影響で、雲辺寺山の上り下りで数えきれないくらい転びました。足をかばって全身でゆっくり転ぶのに慣れてしまって、調子に乗って(決してコケたいわけではないのですが…)パタパタ転倒しているとだんだんワケのわからない転び方になっていきます。身体任せでコケた瞬間頭が真っ白になるので細かい状況をほとんど覚えていませんが、今日は一度頭を岩にぶつけ、一度エビゾリ状態で頭から地面に落ちました(どちらも菅笠が大ダメージ)。後者のあと笠を確認したら山のヌシ(@蟲師)みたいにてっぺんに苔が乗っていたので、ほっこりして写真をとりました(写真下)。

ケガがないのが不思議なくらいコケたんですが。身体ってスゴいですね。

世代交代

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3足目は今期最長19日間で本日付お役御免、四国中央市の宿に届いた4足目で明日から88番を目指します(気分と足と下駄次第で再度の1番までまわるかもしれません)。

歯こんなに長かったっけな…ちび歯に慣れすぎて若干恐怖を感じています。今から鼻緒調整をします。

改良版イメージ

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ホテルの電話のそばに裏紙と鉛筆があったので作用力のイメージを描いてみました。

二重線の矢印(見やすさのために作用点から離して描いています)が足の作用力の反発力で、これの水平成分が全身の前進に寄与します。

足を踏み下ろした瞬間から前に進んでやろうという魂胆ですね。

追記

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一つ前の改良版についてですが、思い付いた時に「ペダル固定タイプのレース用自転車」のイメージが浮かんでいました。

足をペダルに固定することで、踏み込む時だけでなく足を引き上げる時にもペダルを漕ぐことができます。この引き上げ動作には普段使わない筋肉を動員するので慣れないうちは変な筋肉痛になる、と記憶しています(学生の頃チャリ旅に使ったツーリングサイクルにもペダルに固定具がついていたのです)。

今日丸一日改良版で歩いてみて上記のイメージもまんざらでもないなと思ったのは、太股の裏側を使っている感じに気付いたからです。足の負担がどう変わるかはこれからしばらく様子見です。


写真は昨日泊まった仙遊寺宿坊から見た、今治の街並みと朝日です。

歩き方の改良

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により、3足目が13日経過して歯がかなりちびっていますが1、2足目と違って時速3キロ以上は保っています。あと3日もたせれば4足で最後まで行けそうな計算です。

歩き方は一昨年ひょっと思い付いたんですが、一言でいえば地面を蹴る(踏み切る)動作だけでなく地面をつかんで引き寄せる動作も一緒にやります。歯底の後ろ側を地面にひっかける感じです。単に踏み下ろすよりも着地がブレやすく、また下駄が脱げる方向に力がかかるので足指で台をしっかり掴む必要があります。これにより速さも出るし歩幅もアップします(歯をより前方斜めにして着地することになるので)。歯が短い方がやりやすいので、4足目でもこの歩き方ができるかはやってみないとわかりません。もしできれば靴並のスピードが出せるかもしれません。

明日は寺1つと27キロという3/1以来いちばんきつい行程です。この改良版でなんとか切り抜けたいところです。

写真は今日行った55番南光坊の山門です。あちこちで桜が咲き乱れています。墓地に桜が多いのは「鳥と卵的関係」でしょうか。

一草庵

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51番と52番の間にある「種田山頭火が最晩年を過ごした庵」に寄りました。放浪を続けた山頭火がようやく見つけた安住の地なのだそうです。

自分は歩き遍路旅に出る前に山頭火の日記を読んで、背中を押してくれる気持ちがしました。

日記の中で覚えている言葉は「歩々到着」という仏教の言葉と、山頭火作だったかどうか「魚ゆいて魚の如く、鳥とんで鳥に似たり」です。後者は意味がよくわからないんですが、唯心論をいっているのでしょうか。

へんろ道シール

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を、今日寄った浄土寺で会ったおじいさんに託されました。

「はがされてる所に貼っといて」と言われたんですが、勝手に貼るのも気が引けます…ここぞという所で思い出せば使うことにしましょう。歩く間は頭がカラッポなので思い出すかどうかが難しい。